寺会議@地持院

先日再び寺会議で、23日の寺かふぇの会場である
由比の地持院(じじいん)におじゃましました。
寺会議@地持院

清水区在住の女流画家杉山侃子(なおこ)氏が
構想に三年、制作に四年を費やした襖絵。
寺会議@地持院
こちらは「三個の石」という作品。
美しいですね。他にも地持院には随所にアートがあります。


助っ人さんたち、ゆいまーるさん、住職の奥様を交えて
お寺の話、お茶の話、環境の話etcいろいろとトークセッションさせていただきました。

その中で住職の奥様からきいたお話に、
とても心に残ったお話がありました。


奥様のお父様は、無口であまりお話はしなかったそうなのですが、
実家に帰ったときにはいつも、
とても時間をかけてゆっくりとお茶を淹れてくださったのだそうです。
急いでいたときにも、ゆっくりと淹れるので、
それが煩わしく思えたこともあったそうです。
でも、お父様が亡くなられた今、その意味がとてもよくわかったとお話してくださいました。

お父様は、お茶に思いを託していたんですね。


日本人は感情や想いを語ることには不器用というか、
それが美学という部分もあり、あまり表にだしません。
怒るときも他の国の方のように激しくはなかなか怒りませんし、
逆に友人や家族との愛情表現もキスやハグをしたりといったもの滅多にないですよね。

大切な人ほど、大事なときほど、何も言えないときがあります。
言葉が心に追いつけず、どの言葉でも表現できないことがあります。
黙ってなにも言えない。
日本人ですから、なおさらです。

だから、父は娘に、思いを込めて、
特に丁寧にお茶を淹れていたのだと私は思いました。


お茶はただの飲み物ではなく、思いを伝えてきたもの。

私も例に漏れず不器用な人間ですから、
思いを伝えられるほど、
お茶を美味しく淹れられるようになりたいと思いました。


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2010年11月07日 Posted byEmiko Totsuka at 22:24 │Comments(3)寺活

この記事へのコメント
想いの入ったお茶、是非呑みたいね。
Posted by アキラ。 at 2010年11月09日 11:33
胸が熱くなるお話を聴かせていただきましたね。
ご一緒して良かったです♪

ぼちぼちと広報活動していますが、ブログにも載せなくては。
あたふた・・
Posted by ゆいまーるゆいまーる at 2010年11月10日 05:32
アキラ。さん
ぜひとも飲んでください。

ゆいまーるさん
本当に。目頭が熱くなってしまいました。
広報活動、ありがとうございます★
気づけばあと2週間をきってますね!
あたふた・・・
Posted by tera-cafe at 2010年11月11日 00:31
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