隠れ茶ってなに

@臨済寺こぼればなし1。

まず、今回のお茶は「隠れ茶」でした。

「熟成茶」について調べているうちにたどり着いた「隠れ茶」
安倍川上流、梅ヶ島のお茶です。
人里に隠れ霧に隠れていることから、隠れ茶、と名づけられたそう。
そのネーミングのインパクトとステキさで、絶対飲んでみたい、と思っていました。

そして今回臨済寺での開催が決まって、
すぐに臨済寺では隠れ茶がいいなあと思って、
隠れ茶を守る会の齋藤さんにお願いにあがりました。

なぜ隠れ茶がいいと思ったかというと、
徳川家康にゆかりのある臨済寺だから、
家康さんが愛飲して、
お茶壷道中でも運ばせていた安倍川上流の「熟成茶」がぴったりだと思ったのです。

梅ヶ島は、標高750mを越える山間地で、
美味しいお茶を生み出す3条件
<寒暖の差><日照時間が少ない><霧が多発する>
総てが整っています。
これだけの環境が揃う場所は日本の中でも数少なく、
世界で見ると、ダージリン・キリマンジャロ・ブルーマウンテンなどがあげられます。

いただいてみるとなるほどとてもおいしくて、
無農薬ならではの高い香りとやさしいまるい味がしました。


齋藤さんは、お茶を作っている方ではないのですが、
お茶が好きで、梅ヶ島が好きで、その思いから「隠れ茶を守る会」を作り、活動されています。

私がハッとしたのは、
齋藤さんが、『静岡の、茶畑がある風景をなくしたくないから活動している』という言葉です。

お茶業界が大変だ、とは聞きますが、
茶畑がなくなるという、
景観のところまでは考えもしませんでした。

梅ヶ島ではすでに茶畑が放置されて、美しかった茶畑の景観が失われているそうです。

茶畑がない静岡なんて、さみしすぎます。
茶を飲むために茶畑がありますが、その風景もわたしたちを癒してくれていますよね。

今回はそんな、安全で、思いのある、意味のある、お茶を
お出しすることができました。

隠れ茶を守る会の齋藤さん、
茶農家の秋山さん、ありがとうございました。


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2012年11月23日 Posted byEmiko Totsuka at 20:55 │Comments(0)寺かふぇを終えて

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